続・晴耕雨読

東北在住のへっぽこ医師ばんじょーの日々思っていることをつづったブログです。週2回くらいの更新を目指しています。スパムコメント対策のため、 コメント時に画像認証をお願いしております。お手数ですがご了承ください。

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マンガを文化人類学的に考察する~『闘将!!拉麺男』とギリシャ神話~その1

ばんじょーです、お久しぶりです、こんにちは。

先日恩師コウイチさんのお宅にお邪魔させてもらいました。遅ればせながら、コウイチさん、先日はありがとうございました。夏カレー、大変おいしかったです。遠藤さん、米っちさんへ、楽しい時間が過ごせました。これからもよろしくお願いいたします(って、僕があまりFTEXTに参加できてないんですが…、すみませんです)。

って、大変プライベートな話題から始まってごめんなさい。
さて、食事の際にコウイチさんから「マンガにおけるありえない技を検証する」というブログのエントリーをいただいたので、ここで1つ、ゆでたまごのマンガ『闘将!!拉麺男(たたかえ!!ラーメンマン)』について書いてみようと思う。

今回はかなりマニアックなブログ(っていつものことか)になりますが、皆さん見限らないで下さい(弱気)。

ご存じない方のために、簡単な導入から。『闘将!!拉麺男』は、同じくゆでたまご作の『キン肉マン』に登場するラーメンマンを主人公にして描かれたマンガである。『キン肉マン』中の登場人物であるラーメンマンに人気が出てきたため、独立させて、まったく別の世界観のマンガを創ったということであるらしい(Wikipediaより)。

で、『闘将!!拉麺男』は、おそらく中国の話だと思われるんだけど。幼少時代に毒蛇(コブラ)党に家族を殺された拉麺男が、嵩山少林寺の師範陳老師と出会い、彼に12年間師事して超人拳法を学ぶ。そして、(多分)継承者のみに持つことを許された闘龍極意書を師匠から譲り受けた拉麺男は、毒蛇(コブラ)党を倒し、中国にはびこる悪人を退治すべく、弟子のシューマイと旅をする、というストーリーである(ちなみに毒蛇(コブラ)党は1話目に拉麺男によって全滅させられている)。

っていうか、めちゃめちゃ漢字変換しにくい単語ばっかりだなぁ…。ちなみに!拉麺男の正式名(?)は美来斗利偉・拉麺男(ビクトリー・ラーメンマン)だそうです。…ゆでたまごのマンガは基本つっこみ所満載すぎなので、これからも大半のことはスルーして話を進めて行きたいと思います。

ちなみに、画像の質が悪いのは著作権に配慮しているためで、決して取り込みが雑だったからではありません、念のため(ウソです、ごめんなさい)。

で、今回は『闘将!!拉麺男』2巻に登場する筋肉拳蛮暴狼(きんにくけんばんぼろ)の話である。

11.jpg

こんなんです、蛮暴狼。

拉麺男の幼なじみであるザーサイは、幼少時に自分を裏切った(とザーサイ本人は思っている)拉麺男に復讐すべく、ひたすら筋肉を鍛え、拉麺男の技をすべてはじき返すほどに強固な肉体を得ていた。

22.jpg

21.jpg


戦いに突入し、拉麺男の技はことごとくはね返されてしまう。

跳ね返す


14.jpg


そして蛮暴狼のベアハッグの前にあわや拉麺男は失神寸前…、というところで、拉麺男は蛮暴狼の背中に1枚の葉っぱがくっついているのを発見する。
「おお、なんという自然のいたずらの皮肉なことか…この完璧な筋肉拳法が、こんな一枚の枯葉のためにやぶれてしまうとは…」
なんと、拉麺男とザーサイが最後に別れた日に背中にくっついた1枚の落ち葉が、この日までくっついていたのである。そして、枯葉が張り付いていた部分だけ筋肉(皮膚?)を鍛えきれていなかったのだ。

15.jpg


枯れ葉


「私はあえて鬼になる!!」
拉麺男はベアハッグを脱出し、背中の枯葉をはがす(何故?)。

はがす


そしてそこに必殺拳「命奪刺葉拳」を打ち込むと、今まで弾き返されていた拉麺男の拳が蛮暴狼の背中に刺さるではないか。拉麺男の手刀は蛮暴狼の左背面から刺入し、胸骨上部(胸骨柄部)を貫通したのであった。

貫通


「さ…さすがラーメンマン、あの日のオレの目にくるいはなかった…」
落ち葉舞う空の下、拉麺男は蛮暴狼の亡骸を前に彼との思い出に浸るのであった。

23.jpg



…うん、いい話なんだけどね…。とりあえず、もうどこから突っ込んでよいやら…。
なんで1枚の葉っぱで筋肉とか皮膚が鍛えられないんだよ、とか、肋骨や胸骨まで貫通できる手刀を跳ね返す筋肉なんてあるのかよ、とか、そもそもどんだけ長い間葉っぱがくっついてたんだよ、とかね。
無理矢理つじつまを合わせるとすれば、筋肉拳の要諦は筋肉の強さよりも皮膚の硬さにあって、蛮暴狼の背中についた葉っぱがものすごい厚いものだったため、外表からの刺激に(滝に打たれるとか、熱砂に横たわるとか)よる皮膚の硬化訓練に対してその効果を半減させうるものであった、ということなのかもしれない(だから拉麺男も葉っぱをわざわざはがしたんだね☆)。ということは、筋肉拳ならぬ表皮拳蛮暴狼と改名した方が実情に即しているのかもね、って思ったりする。

ちなみに、いくらなんでも蛮暴狼を殺すことはないだろう、って思った方もいるかもしれないけど、蛮暴狼は「あの地獄の殺人者として中国全土にその名を知らぬ者はないという(by拉麺男)」ほどの悪人らしいので、このマンガの世界では許容された殺人であるようです。

殺人者


それにしても、幼なじみが久々に会ったら地獄の殺人鬼とは…。

今回の話しかり、『闘将!!拉麺男』は納得いかない箇所がそこかしこに見られるマンガである。そもそもゆでたまごのマンガは、基本的に物理法則やら生物学的理論に則っていないことが頻繁にあるのだが、それでも一定数の読者が存在して、世間に受け入れられている(と僕は思っている)のは、科学的に納得できるかどうかというよりも、人間の深層心理に訴えかけるような物語だからなんじゃないかと思う。神話とか民話が人口に膾炙するのと同じようなものかも知れないな、と思うのである。

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  1. 2007/08/12(日) 03:27:35|
  2. 心理学・現代思想
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