先日つつが虫病について友達と話をしていた際、昔の忍者マンガでつつが虫を使って敵を倒す忍者がいたって話をして、「よくそんなマニアックな術を使う忍者を作ったな〜」なんて笑ったことがあったけど、そのマンガを思い出しました。白戸三平の『真田剣流』で、忍者の名前は暗夜軒です。敵の陣地とか隠れ家につつが虫(幼虫)入りのわら人形を投げ込んで、1週間後には敵を病死(!)させるという術を使います。本人は体に油を塗ってるので平気らしいです。なんでもつつが虫は油が嫌いなんだそうで。ということで、(僕の中で)意外性No1の忍者として、ここに記したいと思います。
冒頭からマニアックな話題になってしまってごめんなさい。医療関係者でない方は「そもそもつつが虫病に話すって、どんなシチュエーションなんだよ?」って不思議に思うかもしれないけど、医学生にとっては挨拶みたいなものです。って、それは言いすぎか。
さて本題。
最近は病院実習で脳外科を回っている。先日は脳腫瘍の手術を見学したけど、僕は担当でなかったので、本当は12時間かかるところを10時間くらいで帰らせてもらった。「夜の9時かぁ、比較的早く帰れたな〜」って考えるようになってきてるあたり、環境に適応してきてるな〜、って思ったり。
脳は、他の臓器と比べて特にデリケートな臓器だろうから、手術の時間も長くなるんだと思う。病変以外の部分を不用意に傷つけてしまうと、言語障害や四肢の麻痺など、取り返しのつかない障害が残る可能性があるしね。
そんなデリケートな部位を長時間、しかも顕微鏡で覗き込みながら(脳の手術は細かい血管を縫合したりするので、顕微鏡下で行われる)手術するっていうのは、本当に神経を遣う分野なんだろうなぁ、と思ってしまう。脳外科の先生方はつくづくすごいなぁと思います。
ちなみに僕も、マイクロサージェリー実習っていう顕微鏡下で糸結びを行う練習をさせてもらったんだけど、細かい作業のあまり、20分くらいで挫折しました。まぁ、糸が短すぎて結べなかったってのもあるんだけどね。
さて、うちの脳外科は、新患が来たら学生に身体所見一式を取らせるようにしている。僕も3度ばかり所見を取りにいったんだけど、何が大変って、腱反射を取るのがとにかく難しい。打鍵器で肘をたたいても、手首をたたいても、ウンともスンとも言わなくて。
患者さん「腱反射が出ないのって、何か腕がおかしいんでしょうか(不安げに)…」
ばんじょー「(内心焦りながら)いや、人によって出るでないで差があるみたいなんで、気にしないで下さいね」
あぁ、思わず見栄はって、自分が下手糞なんで上腕二頭筋・三頭筋腱、腕橈骨筋腱の反射が出せませんでしたとは言えなかった…(学生だから無理でしたと言い訳して、それ以降の検査で患者さんのモチベーションが下がってもまずいな、って思うしね)。
患者さん、不安にさせてごめんなさい…。
ってことで、最近は近くにいるクラスメートを捕まえては、打鍵器で肘や膝を叩かせてもらうことがマイブーム(古いなぁ)です。クラスメートの皆さま、僕に見つかったときは、肘や膝を貸していただけるとありがたいです。
ってことで、脳外科、まだまだ勉強中。
PS1 サリンジャー、好きです。『ナイン・ストーリーズ』の「テディ」は読んでて鳥肌が立ちました。
PS2 なんか違和感のある絵
「あれっ?」って思ってしまう絵。エッシャーとかマグリットに似たテイストを感じます。
PS3 マッドなNHK
NHKのニュースを面白おかしく加工した動画。思わず噴出してしまいました。

