続・晴耕雨読

東北在住のへっぽこ医師ばんじょーの日々思っていることをつづったブログです。週2回くらいの更新を目指しています。スパムコメント対策のため、 コメント時に画像認証をお願いしております。お手数ですがご了承ください。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

譲歩を引き出す譲歩

恩師から「ポストモダンダイエット」についてエントリーの依頼があったので(ありがとうございます!)、近々アップしたいと思います。ポストモダンダイエットって何?って思ってググッてみたところ、そのような用語は存在しないようなので、恐らくこれは僕の裁量で何を書いてもいいという恩師の配慮であると勝手に推測し、奇想天外な文章を書こうかと思います。むしろ支離滅裂になるんじゃないか、という心配がありますが、そうなったらごめんなさい。どんなものが出来上がるか僕も楽しみです。これこそポストモダン的ブログの書き方(ほんとかよ?)。


さて本題。

先日友人に、「ばんじょーは人の話を頭ごなしに否定しないよね」と褒められた(多分)。確かにダメ出しするのは好きじゃないから、あまり否定的なことは言わないようにしてるけど、褒められると素直に嬉しいです。

ちなみにどういう文脈だったかっていうと、人と話しているときに、相手がこちらの言い分を最後まで聞かずに「その考えは間違ってる」否定することがある、っていう話の内容であった。うん、まぁいきなりダメ出しされることってあるし、そういうときってムカつくよね。

でも、そういう場合、ダメ出しする側は「これは正しいと思うから相手はこのダメ出しを受け容れてくれるはずだ」と思い、ダメ出しされる側は「こっちの言い分や都合を聞かずにダメ出ししやがってムカつく」って思ってたりしないだろうか。

たとえば、例えば後輩に説教して反発されると「なんて飲み込みが悪いんだ」って怒ったりするくせに、先生に説教されたときは「なんでこっちが反発する気持ちをわかってくれないんだ」なんて思ったりするような感じで、両方の立場を経験していても、いざ実際にことが起こってみると、矛盾するような態度を示してしまうような気がする。

自分がダメ出しする立場になるときは相手が反発することにムカつき、自分がダメ出しされるときは相手にムカつくっていう心理の奥には、多分フロイトの言う防衛機制ってやつが働いてるんでしょう。

でも、ダメ出しするときはそれなりの理由があるはずで(いや、ブーメラン効果(後述)のように、ダメ出しに反発するときは理由がない場合もあるかもしれないけど)、それを出来るだけ相手に受け容れてもらいたいときってどうすればいいんだろうか?

あるクラスメートが、以前「相手を説得するには、まず相手の言い分に共感を示すことだ」って言っていたが、含蓄のある言葉だと思う。確かに、こちらが相手の意見を受け容れると、相手も意見を受け容れる態度が形成されやすくなるように思うのである。

言い方は悪いかもしれないけど、相手の意見を受け容れるっていうのは、自分の意見に固執するというやり方を見直す、すなわち譲歩する、とも言い換えられると思う。そして、「譲り合い」っていう言葉があるように、交互に譲歩を譲り合う(ってややこしいけど)現象が起こるんじゃなかろうか。

このことについては、心理学者のチャルディーニが『影響力の武器』の中で、譲歩が譲歩を引き出す、と言い表している。チャルディーニの考えの面白いところは、譲歩という行為が、同じく譲歩という行為と交換できるという指摘をしているというところである。ほとんどの共同体において、何かを受け取ったら何かを必ずお返ししなければいけないという返報性のルールが存在するということは、文化人類学者(レヴィ=ストロースとか)や社会学者(A・グールドナーとか)が主張していることであるが、チャルディーニはその返報性のルールが行為や態度の変化にまで拡張できると言ったわけである(チャルディーニは本の中でこのことについてさらっと述べているけど、この部分を読んだときは度肝を抜かれました)。

説得っていうと堅い表現かも知れないけど、相手をダメ出しするときに相手が反論してきたらそれを受け容れてあげて、相手からダメ出しされたときは、一度受け容れたあとで反論すると、多少穏やかにお互いの意見のランディングポイントが見つかるかも知れないな、と思う。まぁ、相手がそれでも頑なに自らの意見を受け容れさせようとしてきたらケンカになっちゃうかも知れないけど、そのケンカは文化人類学的に見て、きっと正しいケンカの仕方なんじゃないだろうか。だって、頑なな態度に対しては、頑なな態度を返礼するのは、社会のルールとして許されているのだから。



ちなみに「ブーメラン効果」っていうのは心理学用語で、強く否定されると、その理由いかんに関わらず、その否定のメッセージに対して反発したくなる感情がわき起こることだそうだ。相手が正論を言っているのは分かるけど従いたくない、っていうときにこれが生じているのかも知れないね。


PS 変な犬の画像
(KUNNTZ'S.netより)

変な犬というより、犬に変な格好をさせている写真集です。犬が気の毒な気がするけど、本人(本犬?)は案外喜んでいるのだろうか?
スポンサーサイト
  1. 2006/07/08(土) 23:31:09|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://ishikawasss206.blog46.fc2.com/tb.php/47-704f5481
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。