続・晴耕雨読

東北在住のへっぽこ医師ばんじょーの日々思っていることをつづったブログです。週2回くらいの更新を目指しています。スパムコメント対策のため、 コメント時に画像認証をお願いしております。お手数ですがご了承ください。

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「あたし彼女」を読む

ばんじょーです,こんばんは.

『第3回日本ケータイ小説大賞』で大賞に選ばれた「あたし彼女」がネット界で話題になっているようだ.知らない方のために冒頭を引用させてもらうと,こんな感じ.(原文はこちらから)
「アタシ
アキ
歳?
23
まぁ今年で24
彼氏?
まぁ
当たり前に
いる
てか
いない訳ないじゃん
みたいな」

審査委員長の秋元康をして「こんな小説は読んだことない」と言わしめたらしいが,確かにこんな文体見た事ない.
ためしに僕も読んでみる.400ページ超あるんだけど,得体の知れない疲労感に襲われて200ページくらいで挫折.この文体を読み続けると,なんだか電車の中でたまたま隣に座った女子高生同士の会話を無理やり聞かされている気分になる.それでも「諦めたらそこでおしまいですよ」という安西先生の声が聞こえてきたので,途中をすっとばして350ページ目あたりから最後まで読んでみる.

夏目漱石は,読者には本を読む権利があるのと同じように途中で読書をやめる権利がある,ってことを言ったそうだが,読みかけの本を放棄するという決断もときには必要だと思った.
辛口ですみません.

ちなみに読んでるときに「勉強しないと試験のとき困りますよ」という声も聞こえてきたけど,それは無視

<ここから少しネタバレが入ります>

さて内容としては,今まで自分勝手に生きてきたけど,本当に好きな人が出来て,料理したり仕事を始めたりまっとうに変わっていってるよ,的な話だと思う.途中のストーリー150ページ分は『「あたし彼女」現代語訳』というHPで補完させてもらったため,適切かどうか自信はないが(間違ってたらすみません).

途中で主人公と彼氏が喧嘩して行き違いになってしまい,そのとき主人公の妊娠が発覚しするが彼氏に告げる間もなく流産してしまうっていうのはヘビーな内容なんだけど,小説の題材としてはありがちだろうか.

…と,最初はそう思ったんだけど,これって実は現代風シンデレラストーリーなのか?

最初は奔放な性行為を繰り返したり,行きずりの男の金を抜き取ってその金でパーティーを開いたりと社会の箍を外れた行動を取ってた主人公の元に,相性ぴったりの彼氏が現れる.その彼氏に感化されて仕事を始めるとかして社会に受け入れられるような存在に成長していく.彼氏が王子様だとしたら,その彼氏と出会う前の彼女を辛い境遇に置いていたのは,シンデレラにおける義母や義姉妹ではなく,現代社会のつながりの希薄さなのかも知れない.これはもしや,人間同士のつながりが希薄になった現代の病を表現するために,あえてぶつ切りの文体を使ったのか?

…なんて考えながら読んでると,多少は面白く感じるかも知れない.最後まで辛口でごめんなさいね.
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  1. 2008/09/30(火) 01:04:05|
  2. 読書
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2

コメント

読みました。。。

お久しぶりです。この携帯小説は、読書系某SNSでも話題になっていて興味があり読みました。ケータイ小説なるものを読むのはこれが初めてです。
ケータイ小説というだけで偏見を持ってはいけないな、でも何を読めばいいのかわからないということで、これまで手をつけていなかったのです。

読んだけど

はっきりいえば

読むのはたいへんな

苦行

みたいな。


……あまりにひねりがなく先の見える展開で、読んでいてわくわく感がなく中盤からしんどくなってきました。。。
思い切り美化・単純化した他人の日記をのぞき見ているような気分になりました。読後感に何も残るものはありませんし、いちおう審査の結果大賞となったものでこれなのだから、ほかの作品は推して知るべし、なのでしょうか。(辛口すみません)


ちなみに瀬戸内寂聴さんが匿名でケータイ小説を書いていたようですが、まあこちらが格段に上です。プロだから一定水準以上のクオリティを保っているのは当然なのかもしれません。
http://mainichi.jp/enta/art/news/20080925ddm041040079000c.html
http://mainichi.jp/enta/book/news/20080925ddm010040190000c.html
http://no-ichigo.jp/read/book/book_id/89873
でもさすがは寂聴さん。柔軟で、いくつになっても新しい挑戦を続けていてすばらしいと思います。
ただ、やはり風景描写や心理描写がそぎ落とされて、読む本に文学性を求める者としては、物足りない感じでした。


P.S.卒試中で大変だと思いますが、頑張ってくださいね。
  1. 2008/09/30(火) 01:34:46 |
  2. URL |
  3. はるのん #F.fxzyr2
  4. [ 編集]

なかなかにしんどいですよね

お久しぶりです,お元気でしたか?
コメント,ありがとうございます.
この小説,読むのは苦行ですよね.読中から身に迫ってくる苦痛・寂寥感は,はるのんさんのおっしゃるように,作者の資質を反映したひねりのなさ及び美化しすぎの内容と,携帯小説というハード面に由来する心理描写の風景描写の不足から来ているのかも知れません.
パープル女史の携帯小説,教えてくださいましてありがとうございます.読ませていただきましたが,さすが寂聴さんですね.80を超えて女子高生の棚に座ることが出来る人はなかなかいないですよ.
書込みいただいたおかげで,励みになりました.テスト勉強,頑張りたいと思います.

  1. 2008/10/01(水) 03:14:28 |
  2. URL |
  3. ばんじょー #-
  4. [ 編集]

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