続・晴耕雨読

東北在住のへっぽこ医師ばんじょーの日々思っていることをつづったブログです。週2回くらいの更新を目指しています。スパムコメント対策のため、 コメント時に画像認証をお願いしております。お手数ですがご了承ください。

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酔ったときに要注意な男のタイプ

ばんじょーです,おはようございます.

最近読んだ医学生対象のフリーペーパーにこんなことが書いてありました.
「引きこもって勉強してたら食事の味が分からなくなり,心配になって医者に行ったら”離人症”と診断された.そこで学校に行って勉強するようにしたら食事の味が分かるようになった」
これはもしや未来の僕の姿?というか警告?

ということで,昨日は久々に学校に行って友達に会って来ました.いや~,友達っていいですね.そして友達の1人にブログをそろそろアップするといいんじゃないかというアドバイスを受けたので,こうして上梓している次第です.ほぼ毎日ブログをアップしている友達はつくづく偉いと思います.

さて,明日はサークルの追い出しコンパに行って来る予定.酒は飲んでも飲まれるなということで,酒で他人に気まずい思いをさせてしまう行動についての記事を紹介.

つき合う前に必ずチェック!! 彼が酔うとわかる心の闇

以下の2タイプが酔ったとき要注意な男なんだそうです.
①酔ったときに説教口調になるタイプ→くどくど同じ内容の話を繰り返すことが多い.
②酔ったときに暗い表情で他人の悪口を言うタイプ→建設的にその場を楽しく過ごせない.
彼氏候補がこういうタイプだったら考え直したほうがいいらしいですよ.

ちなみに僕はこんなタイプです.
①酔ったときに他人に説教されやすい
②酔ったら悪口とか建設的とかいう以前に眠くなる
いずれ出会いの機会を逃しているという意味では上記とあまり差がないと言えるでしょう.

近くのスーパーが倒産するんじゃないかという記事をアップしようかと思ったけど,記事がまとまらなかったので後日書くことにします.ではでは.


PS.「酔いすぎてアリエナイ所で寝てしまった人たちの写真の数々
自分もこうならないように気をつけます.
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  1. 2008/11/28(金) 12:15:28|
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医療マンガを斬る・その2 ブラックジャックとか刃牙とかCushing症候群とか

ばんじょーです,こんんばんは.

今年の11月3日で手塚治虫生誕80周年なんですね.渋谷パルコで記念展示会が開かれてるそうです.東京にいたときはよく渋谷に遊びに行ってたんですが,秋田にいる身としてはなかなか行く機会がないですね.東京に行く機会があっても,若者の街渋谷の雰囲気に違和感を感じるようになっちゃったので,ちょっと足が遠のいているのですが.

手塚治虫といえば,ブラックジャックが代表作の1つですね.この漫画にあこがれて医者を目指した人も多いはず.僕もオペが上手ければどんな癌も治せると思っていたものです(遠い目).僕は外科志望ではないので,いずれオペをする機会はないのでしょうが.
さて,ブラックジャックの中で,僕にとって印象深い話の1つに,『満月病』があります.Cushing(クッシング)症候群にかかって体型がすっかりかわっちゃった美人の娘が,金持ちのボンボンの彼氏に振られて絶望して引きこもりになってしまうんですが,そこに唐突に現れたBJが,例のごとくオペで病気を治します.
その後回復した娘に「よりを戻そうぜ」って調子よくボンボンが言い寄ってきたのですが,病気で自分を捨てた男なんかと今更つきあわないわ,って娘が拒絶します.それでもしつこく付きまとうボンボンを,横から突然現れたBJがぶん殴って追っ払うと,今度はボンボンが猟銃を持ってきてBJに向けて威嚇すします.しかしBJが投げたメスが銃口に入り,ビビッたボンボンは逃げ去ります.
その後,娘が「なんでBJは私を助けてくれるのかしら…」って不思議に感じていると,実は自分の父親がBJと親しくて,その父親への恩を返すために娘を助けたんだ,ということが分かる感動ストーリーなのでした.さすがのBJもこの回は治療費は請求していません.

BJは何気にヒューマンドラマだけでなく,バイオレンス&ホラーな要素もあったりします.昔は秋田書店でも「ホラー」にジャンル分けされていたくらいでした.

BJが後頭部を殴打されて気を失うこともままありましたし,BJ自身も容赦なく人にメスを投げつけています.例えば『話し合い』という回では,「先公の一匹や二匹死んだっていい」とのたまう暴力的不良少年の喉にメスを突き刺しといて,挙句にその治療費を不良からふんだくったりしたりしています(マンガでは担任の教師が立て替えていた).普通の医師ならとっくに医師免許剥奪なのですが,BJは天才かつ無免許医なので,何をやっても許されるんだと思います.

BJ自身も手を汚しまくっているというあたり,倫理観という枠の中に納まらないところが,単なるヒューマンドラマで終わらないBJの魅力の一つなのでしょう.
いずれにせよ手塚治虫先生が『ジャングル大帝』が売れないあまりやさぐれた気持ちで書き始めた作品だけあって,先生の負の情念がいかんなく反映されていると思います.

さて,倫理の枠を大きく外れた医者というのは,キャラクターとして確立しやすいためか,いろいろな漫画で見られるようです.
例えば,『グラップラー刃牙』という.主人公の刃牙(バキと読みます)が世界一の強い格闘家を目指して日々修行したり強者と闘ったりしている,格闘技漫画会では超メジャー級の漫画があります.出てくる人たちも,素手で自由の女神を半壊させたり全長数メートルの北極熊を撲殺したりと,もしそんな人間が本当にいたら現実世界の格闘家を絶望の淵に叩き落してしまいそうな方々ばかりなのですがが,そんな登場人物の1人である鎬紅葉(しのぎくれは)という医者兼格闘家も,いろいろな意味で社会の規制から逸脱したキャラクターとして描かれています(画像は『バキ外伝 -疵面(スカーフェイス)-』より).
紅葉

身長184cm体重131kgという体格を持ち,筋肉を鍛えまくったあまり「筋肉の要塞」というあまり嬉しくない呼び名を付けられてしまっている方なのですが,彼の恐ろしいところはそのありあまる筋肉ではなく,むしろその価値観にあります.例えば,自分の力を誇示するためだけに深夜にサーカスに忍び込んで無実の虎を縊り殺したり,ホテルのドアにパンチ連打をかましてボコボコにした挙句に弁償せずに逃げ去ったり,さらには自分のオペの手技を確立させるために多数の患者さんを実験台にしたりと好き放題していました.主人公の刃牙も一度彼と闘って,顔面のいろんな場所から血を噴出させられるというとんでもない目に合わされていました.

いたいけな少年少女が見たら「医者ってなんて恐ろしい職業なんだ」と怯えてしまいそうな紅葉先生なのですが,アニメ版では「無免許医」という属性を付加されることによって,少なくとも作者が日本医師会から糾弾される危険性は回避されたと言えるでしょう.そんな紅葉先生も,格闘漫画にありがちな強さのハイパーインフレーションの中で「そこそこ強いキャラクター」の位置づけとして落ち着いて,現在では怪我人を治すという本来の医師の役目に専念しているようです.

ちなみに鎬先生の弟は手刀を相手の身体に突き立てて神経を切断するという,これまた血も凍るような魔技の使い手でした.彼は特に好んで頚動脈の横の神経を切断して,相手の視力を奪うという戦法を使っていましたが,そこには解剖学的に視神経は通っていません.そこを切っても,実際にはせいぜい交感神経を切断して瞼が下がるくらいの効果しか出ないでしょう.厳密に分析すれば突っ込みどころ満載の技ではありますが,使い手である彼の登場の機会が最近はめっきり減っているため,彼の存在とともに技自体も記憶の底に封印されれば誤った知識が人口に膾炙されることもなくなるのではないかと思います.

他にも『刃牙』にはステロイドの打ちすぎで北極熊を素手で倒せるくらい強くなっちゃった人とか,恐竜の肉ばかり食べてたら恐竜並みの骨格と筋肉になっちゃった人とか,生物学の常識を無視した人たちが沢山出てきますが,「科学的に間違ってる!」とか目くじら立てるよりは,地球とよく似た別の惑星で起こっている出来事なんだ,くらいの解釈をもって,大らかな目で見守ってあげるといい作品なんだと思います.

さて,ここからまじめな話.最初に挙げた満月病なのですが,これは正式にはCushing症候群という名前が付けられています.

Cushing症候群とは,アメリカの脳外科医Harvey Cushingによって報告されたCushing病に似た症状を示す疾患群のことです.
主な症状は肥満・高血圧・糖尿病症状・そしてBlack Jackにもあった満月様顔貌.これらの症状は副腎皮質ホルモンが普段より多く分泌されることが原因となって起こるのですが,ホルモンが大量に分泌される引き金が脳の腫瘍にある場合,特にCushing病と呼ばれています.ちなみに副腎皮質ホルモンは腎臓の上にちょこんとのっかってる副腎皮質から分泌されます.そのまんまだけど一応解説.

Cushing症候群とは別に,Cushingの名を冠する病態や現象がいくつかあります.

一つはCushing現象.これは,脳出血などが生じたときに,脳の血流を増やすために身体の調節機構の働きによって血圧が上がり,同時に血圧が上がり過ぎて心臓に負担をかけないために脈拍数が下がるという現象です.救急で脳血管障害の患者さんが来たときはよく見られると上級医が言っていました.

もう一つはCushing潰瘍.脳出血などの中枢神経の疾患がある患者さんに出来る消化管潰瘍(胃潰瘍など)のことです.理由は分からないけど,脳に障害があると消化管に潰瘍が出来やすいらしいです.

この2つは,残念ながら発見者が誰かを探し当てることは出来なかったのですが,Harvey Cushingが脳外科学分野を築いた先駆者でたくさんの業績を残した人物であることや,Cushing潰瘍が報告された1931年がHarvey Cushingの活躍した年代にあたることから,両者ともCushing氏の発見である可能性は十二分にあると思います.

で,このCushing潰瘍と間違えやすいものにCurling潰瘍(カーリングかいよう)というものがあります.これは火傷を負った患者さんに生じる消化管潰瘍のこと.なので,火傷を負った患者さんに制酸薬(H2ブロッカーやプロトンポンプインヒビターなど)を予防的に投与したりします(って問題が試験に出たりする).

この2つの潰瘍,名前が似ているのでどっちがどっちか分からなくなるときがあります.でも,Cushingの名前が付くものは基本的に脳に関係していることを思い出せば,Cushing潰瘍は脳神経疾患に付随して起きる潰瘍だって分かるはずです.ちなみにCushing病の原因病巣が脳下垂体だったっけ,それとも副腎だったっけ,って迷ったときも,Cushingが最初に発見したから”病”って名前がついてるんだ,って考えると,これまた脳が原発だって出てくると思います.

以上,医学生向け試験対策知識でした.ほとんどの人にとって役立たない知識だとは思うけど,読んでくださってありがとうございます.
前半部分は,「ちゆ12歳」様と似た文体になっちゃったけどご容赦を.批判的に書いちゃいましたけど,上記の漫画,2つともとても面白いですよ.ばんじょーはブラックジャックとグラップラー刃牙を応援しています.
  1. 2008/11/03(月) 22:03:43|
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